昨日斎宮で17回目の「ついなの祭り」がありました。
「追儺(ついな)」とはどういう祭りでしょうか。 これは年の終わりに「疫の鬼」を追い出す祭です。
今は「節分」の形で豆を撒いて鬼を追っ払いますが、ここでは平安時代の形で陰陽師(おんみょうし)が鬼を追い出します。おんみょうしなんて言葉は聞いたことはなかったでしょが、今月、日本中を歓喜の渦に巻き込んだ「羽生結弦」選手のフギァスケートの音楽曲だと言えば納得いただけるでしょうか。
さてこの日はあいにくの雨模様で外で行列はできませんでしたが、記念館の中で祭りが行われました。おんみょうしが四つ眼の方相氏を迎え入れ「儺の祭の詞」を読み上げ鬼を追い払いました。それから行列をくんで「ナオロウ」と叫びながら一般の人あとに続いて進みました。
それから鬼に向かって弓を引いて疫の鬼を追っ払いました。
最後に参加者に丸餅が配られました。( 古代、丸は「たま」と言うように丸いものには魂があり、その力が疫が飛び去ると意識されていたようです。お正月になると「お年玉」として伝わっています。
斉宮には春の菜の花が
おんみょうしが方相氏を迎入れます
儺の詞を読み上げます
方相氏
「なおろう」と叫びながら
一般の人があとに続く
鬼に向かって弓を引く
古代米で突いたお餅