今日来た郵便物に昨年の文芸物がありましたので紹介まで。
あまりなじみのものではありませんが三重県にとって切っても切れないものですので
さわりだけです。
まず「連句」ですが三重県には二人の偉人がいます。一人は俳聖「松尾芭蕉」もう一人は俳祖「荒木田守武」です。平安時代に「連歌」と言う言葉遊びがあり五、七、五の長句と七、七の短句を交互につけていく文芸でした。それを俳諧と称して貴族の遊びから庶民の遊びの「俳諧」にしたのが「守武」でした。その最初の句を独立させたのが「芭蕉」です。
明治になってから「正岡子規」が俳句と命名したのです。
その「俳諧」と言う文芸は今でも残っています。ちょうど昨年「松尾芭蕉」生誕370年を記念して伊賀市で盛大に行われました。
記念行事の一端として百人の詠み人が交互につけていく「百韻」の興行がありそれに参加させていただきました。
ふる里の人の笑顔や水ぬるむ 伊賀市市長 岡本栄氏の発句に
始まり百人の句が巻いててありました。全部紹介できませんのであしからず。
もう一つが「都都逸」です。
これは「伊勢音頭」や「伊勢木遣り」でおなじみの七、七、七、五の文体の言葉遊びです。
ザンギリ頭を 叩いてみれば 文明開化の 音がする
伊勢は津で持つ 津は伊勢で持つ 尾張名古屋は 城で持つ
なんてものです。両方とも江戸時代から連綿と続いているものです。
伊勢の徴古館に行きますと「荒木田守武」のコーナーがありますので一度覗いてみてはどうでしょうか。神宮バラ園には「守武」の句碑もあります。
都都逸は古典落語の中に頻繁に出てきます。
連句記念誌