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Channel: 伊勢の手鏡
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20歳の頃 (安保)

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この頃の新聞を見ていると自分の20歳の頃とまったく同じ文面が並んでいるのを見て
「なんだ!」これはと思う今日この頃です。
1960年6月15日、ちょうど55年前の事です。当時の総理は岸信介(安倍総理の
祖父)でした。この年日米安保改定条約が調印され「安保の年」がスタート。
この日各地で「民主主義の危機」が叫ばれ早朝から580万人の組合員や学生が職場集会やストに参加しました。国会周辺には10万人のデモ隊が集結しました。

安保条約の改定は条約の審議が進むと国民の不安が高まりました。極東の平和維持の為米国が日本国内に基地を置けるという規定は紛争に巻き込まれると言う不安でした。
当時は戦後間もない頃で岸総理も戦犯東条内閣の一員であったのも原因でした。

当時の学生デモ隊は角材のような武器も待たず素手で国会に乱入しました。
その時東大生の樺美智子さんが亡くなると言う事件に拡大しました。
この運動は新憲法で民主主義を身に着けた国民が強行採決に反発したことだったのでしょうか。
18日「樺美智子追悼集会」が雨の中行われ、参加したのを思い出しました。
19日安保は自然承認され、岸内閣が退陣しました。
その後日本は豊かな日本になりました。
その政治闘争の結果が良かったか、悪かったかは評価が分かれるところですが
同じ事態が今起こっています。
当時と違っているのは日本人の個々の考え方が大きく変化している所です。

(写真は講談社の「日録20世紀」から転写)

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            国会を取り込んだ10万人のデモ隊

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